中笑 エピソードその11

  マザーハンド

2009年12月05日 13:00

「その赤いものは...」

これは、子供たちが小学2~3年の頃..夏の話です。
今日の夕食はチンジャオロース。
冷蔵庫の中にピーマンが沢山あったので
1品はこのメニューに決定!! 
ついでに、赤ピーマンもあったので、彩りに入れよっと。
という事で、とりあえずすべての材料を刻み冷蔵庫へ。
時間になって、早速調理開始。
冷蔵庫から材料を取り出したその時!!すぐ側にいた美仁が目を真丸くして、私に言った。
「えっ?お母さん!その赤いものは、もしかして...ザリガニ???」

この質問には訳がある。
4~5日前に、お父さんと一緒にザリガニ捕りに出掛け、とっても嬉しそうに帰って来た。
「お母さ~ん。5匹も捕まえたよ~。」と美仁。
「あっ。本当だ!美味しそうだね。」と私。 「.....。」(美仁絶句)
この時の思いが何処かに残っていた為に、赤い色にはとても敏感になっていた。 
「ザリガニ?」と聞かれ、一瞬、“へっ?”と思ったけれど、意地悪な私は、「うん、そうだよ~!」と。
その途端、その場にへたりこんでしまった美仁。慌てて「ごめんごめん。赤ピーマンだよぉ。」  
子供って本当に素直。ついつい反応が見たくなって驚かしてしまった母を許してね。
安心した為か、その日の夕食は、チンジャオロースの“一点集中食”。
7人家族なので、中華鍋いっぱいに作ったのに、弟と2人で2/3をペロリと食べてしまった。
スゴイ食欲...作りがいがあるってものです。
でも、今になって思えば、“自分の母はザリガニを狙っている”と本当に思っていたのだろうか...?
自業自得とは当にこの事。うっっっ悲しい...

ザリガニ捕り「父奮闘日記」は後日公開予定です。

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