大笑 エピソード その9
「蛍の話」
美仁が小学5年生頃の話。
6月末に毎年恒例になっている蛍見物に行った。少しだけ時間が早かったせいか、まだ1匹も見当たらず
子供達は、池の周りで追いかけっこをしたり、池の鯉を眺めて時間をつぶしていた。
そのうちに、どこからか歓声が上がった。「どこどこ?」と、いきなり家族も他人もありゃしない。
みんな、光始めた蛍に集中。 「あっ!あそこにも。あっちにも...。」
一匹が飛び始めると、つられるように蛍が飛び始め、とても幻想的な世界に...。
ところが、そんな中空気をぶち壊す出来事が...。
美仁が、小学校の日記に、その時の出来事をこう書いた。
『昨日、家族4人で近くのお寺へ蛍を見に行きました。始めは飛んでいなかったけれど、
8時を過ぎた頃に少しづつ蛍が飛び始めました。とても、きれいでした。
一匹飛ぶたびに、うわぁー。と、みんなが声をあげました。ぼくも、一生懸命蛍を探しました。
そのうちに、近くで赤く光るものが見え、誰かが「うぉ~。」と叫びました。でもそれは、タバコの火でした。
僕は、バカだなぁ。と思いました。振り返ってみると、叫んだのはぼくのお父さんでした。』
おいおい。お父さんの立場が....。
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